こころのことば:東京・町田 水子供養と祈祷のお寺 鶴川地蔵尊 地蔵堂
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こころのことば【第六回】
十善戒で自身を磨こう2
自分自身が今以上に磨きをかけ、より良い生活を送るために広大なほとけ様の智慧を学ぶことが大切です。
人間は本能以外に理性というものを兼ね備えておりますが、欲望は常に付きまとうのです。
欲望が良い方向に働き、そして毎日が明るく過ごせますよう前回の続き十善戒(じゅうぜんかい)後半の五戒律をご紹介したいと思います。

不悪口(ふあっく):悪口を言わない

日常生活の中で出てくる人の悪口。何気ない小さなことでも人の悪口陰口が飛び交うのがこの世の姿です。
人の悪い噂や悪口はあっという間に世間に広がってしまいます。
人の不幸話は新聞やテレビ・世間話でもネタになるほど人は興味・関心・楽しみがあります。しかし悪口に始まり悪口に終わることのないよう、日頃から人を誉めたり、相手の悪い所を受け入れてあげたりと思いやりの心を大きく育てていきましょう。

不両舌(ふりょうぜつ):仲たがいさせる言葉を言わない

二枚舌という言葉があるように、双方に告げ口をして双方の関係を壊そうとする行為です。双方に良い顔をしていながら双方に悪口を告げ口する人は、結果的にどちらにも信用されなくなります。信用のない人に振り回されないよう良好な人間関係を築き、絆を深めておくことが大切です。
また他人の話を鵜呑みにしないことも大切です。

不慳貧(ふけんどん):ケチで欲ばりにならない

自分の物を他人にあげることに物凄く抵抗を感じて施しができません。それにも関わらず他人から貰えるものなら何でも貰い、欲しいものがあれば欲望のままにむさぼるという行為です。施しをしてあげるということは相手を思う気持ちの表れであり、人から施しをうけたら感謝するようにその気持ちは相手に感謝されるのです。
近所付き合いや身近な付き合いには施しや助け合いを心掛けたいものです。ケチと節約は違います。物を貰う量が多いより感謝される量の多いほうが真の幸せに近づくのです。

不瞋恚(ふしんに):怒り恨み憎しみを持たない

心の中にある善の心を一瞬にして焼き尽くしてしまう激しい炎に例えられ、善心の大きな障害となります。嬉しさ・楽しみ・喜びよりも、怒り・恨み・憎しみは心に深く入り込みます。
小さなことでも人間はお互いに迷惑をかけあって生活しています。我慢は感情を抑える忍耐力を養いますが、その反面どこかで怒りや憎しみが態度に出てしまうことも度々です。
感情を持たない人間はいません。しかし感情の出し方は人それぞれで違っており結果的に良いか悪いか変わってしまいます。感情の出し方が結果的に良い方向に働くよう理性を働かせていきたいものです。

不邪見(ふじゃけん):邪な見方や誤った考えを持たない

自分を懸命に生きていく中で、理不尽なことが多いこの世の中に何が正しいのか正しくないのか、何が良いことなのか悪いことなのかを考えさせられます。
しかし迷い迷いながら生きていくのでは自分の人生は辛く悲しいものとなってしまいます。仏さまとご縁を結び広大な仏さまの教えに出合いその教えのとおりに歩むことは新しい自分を発見することであり自分らしく生きるための近道でもあるのです。
今を真剣に生きる自分が迷うことなく正しい目で世の中を見定め、芯のある揺るぎない心で判断し歩んでいきたいものです。


今回は前回と二回に分けて十善戒という良い行いをするための十の戒律をお話しいたしました。
正しい身体的行為・正しい言語表現・正しい心意作用を普段の生活に大いに役立てていただきたいと思います。
さらに自分自身に磨きをかけるための実践の一つとしてどうぞ自立的・自発的にご精進ください。

鶴川地蔵尊 地蔵堂 堂主

合掌