こころのことば:鶴川地蔵尊 地蔵堂:東京・町田、神奈川・横浜、川崎に近い水子供養と祈祷のお寺
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こころのことば【第十二回】
私たちの身近な仏教用語4
身近な会話のなかで何気なく使っている言葉には仏教からきている言葉がたくさんあります。
言葉の意味を深く理解することで、改めて言葉の大切さに気付くことと思います。
毎日自分らしくあり、そして明るく過ごせますことを願っております。

たくあん 私たち日本人の食生活には欠かせない食べ物「沢庵漬け」。

実はこの干した大根の漬物たくあんは禅宗のお偉いお坊さん「沢庵和尚」が初めて考案したことから名前が付けられました。

ある時、大名が美味しい食べ物を沢庵和尚に要求しました。和尚は只今料理中!と何時間も待たせて、空腹で怒りまくる大名に一本の沢庵漬けを差し出したところ、夢中で食べてそのたくあんを絶賛したそうです。

その沢庵漬けが江戸から全国に広まり、現在では人々に愛される欠かせない食べ物となりました。

どうぞ白米とたくあんの絶妙なコラボレーションをお楽しみください。
 
 
おしゃかになる 世間ではよく壊れるとか全損するという意味として捉えられておりますが本来は、造り損なう・不良品の意味です。

この「しゃか」は「釈迦」と書き、仏教をお開きになりました開祖のお釈迦さまのことです。

仏像職人がお地蔵さまの仏像を造ろうと金属を溶かして型に流しこんだところ、間違えてお釈迦さまの仏像の型に流してしまいました。

お地蔵さまの仏像ではなく、お釈迦さまの仏像を造ってしまったことから「おしゃかになる」と言われるようになりました。
 
 
合掌(がっしょう) お寺や仏壇・お墓をお参りするときに手を合わせますよね。
この手と手を合わせた状態を「合掌」といいます。

一般にされている、普通に手を合わす合掌は、『虚心合掌(こしんがっしょう)』といいます。

合掌は古代インドからの礼法の一つで、仏さまに手を合わすだけでなく、僧侶が挨拶をするときにも使います。
また南アジア諸国の人たちも挨拶をするときに使っております。
手を合わすと不思議と心が落ち着きませんか。

実は合掌には不可思議な力が宿ります。手を合わせることで仏さまのご加護(仏さまのお力でお守りくださること)を得ることができるからです。

『右手が仏さま』で『左手が私たち衆生』です。
合掌をすることにより仏さまと一体となり、心が一つになるから不可思議なお力が宿るのです。

ただし心に邪念を抱けば、当たり前のことですがご加護が得られるはずもありません。
願いも届かず、成就すらできません。

精神を落ち着かせ、余計なことを考えずに心静かに合掌することが大切ですね。
 
 
金剛合掌
(こんごうがっしょう)
普通に手を合わす合掌を『虚心合掌(こしんがっしょう)』と言いますが、更に仏さまとの結びつきを深いものにし、関係を堅固なものにする合掌があります。

『金剛合掌(こんごうがっしょう)』と言います。
この金剛合掌は真言宗の基本合掌で、真言宗のお坊さんは皆この合掌をしております。

手を合わせ、右指と左指を交互にずらし合わせます。
右親指が手前にくるようにします。
このとき指の交差が深くならないように平らにします。
どうぞお参りの時に『金剛合掌』でお参りしてみてください。
きっとすばらしい出来事・出会いが舞い込んでくることでしょう。
 
 
煩悩(ぼんのう) 煩悩という言葉を聞いたことはありませんか。
「子煩悩」や「百八煩悩」など聞いたことがあると思います。

煩悩とは、肉体や精神を取り乱し・悩ませ・正しい判断を妨げる心の働きをいいます。

人生には良いこともあれば悪いこともあり、楽しいことも辛いこともあります。

人間関係や仕事のこと・また家庭のこと・自分自身のことなど悩みは尽きないものです。

この心身を悩ます原因は煩悩によるものと言われております。

煩悩は三種類の毒が根源とされていて、その三毒(さんどく)が原因で煩悩を引き起こし、肉体や精神を取り乱しているのです。

三毒とは
○あれもこれも欲しがる欲深い心
○自分に逆らう者に対し、怒り・恨むこと
○仏教の、み教えを知らない心

この三毒は常に私たちの心に存在しております。
いかに自分自身をコントロールして心の中の三毒に打ち勝つかが問題です。

私たちは人間です。完璧な人などいません。
人それぞれ良いところもあれば悪いところもあります。
直さなければいけないことも沢山あります。

この煩悩を少しでも取り除いて、自身を磨くことを忘れずに努力すれば、自ずと澄んだ心を持つ自分に気付くことでしょう。
鶴川地蔵尊 地蔵堂 堂主
合掌